びわ湖は惨敗。どうなる? マラソン世界選手権 川内優輝の代表入りは確実に

陸上競技

びわ湖は惨敗。どうなる? マラソン世界選手権 川内優輝の代表入りは確実に

びわ湖は惨敗。瀬古リーダーもほめる 川内優輝の代表入りが確実に

ライターの酒井政人さんは陸上競技専門ではないのですが、陸上の知識もしっかりしていて、的確で、わかりやすい記事を書かれています。
世界選手権代表選考は、エース的な川内君と、伸びしろもある井上君、経験もあり安定感の中本君と言うことで良いのでしょうが、メダルは厳しく入賞狙いでしょうか。設楽君は10000m代表でしたのでスピードもあり、期待大でしたので、数秒の差で残念です。


3月5日に行なわれたびわ湖毎日マラソンを最後に、今夏に開催されるロンドン世界陸上選手権の代表選考レース(男子)がすべて終了した。びわ湖では、注目を集めた一色恭志(青学大)が30km過ぎで途中棄権。初マラソンの村澤明伸(日清食品グループ)が最後まで外国人ランナーのトップ集団に食らいつくも、終盤に失速した。
 期待されたニューカマーは現れることなく、30歳オーバーの選手たちが粘り強さを発揮して、日本人上位を占める結果になった。日本人トップは佐々木悟(旭化成)の2時間10分10秒(4位)。コンディションに恵まれたレースだったにも関わらずタイムは伸び悩み、日本陸連の瀬古利彦・長距離マラソン強化戦略プロジェクトリーダーは、「大喝ですね」と嘆いていた。

 世界選手権のマラソン代表枠は最大「3つ」。男子は、今回のびわ湖に加え、福岡国際マラソン、東京マラソンで日本人1位となり、派遣設定記録の2時間7分以内をマークすれば自動的に内定。これで枠が埋まらない場合は、3大会の日本人3位までと、別府大分毎日マラソンの日本人1位を対象に、日本陸連がタイムとレース運びなどを総合的に勘案し、本大会で活躍が期待される選手を選ぶことになる。
(酒井政人 取材・文 text by Sakai Masato)

 すべての選考レースが終了した時点で、内定者はなし。あとは「日本陸連の判断」ということになるが、果たして誰が選ばれるのか? 選考のテーブルに上がるメンバーは次の通りだ。

福岡国際マラソン(2016年12月4日)
① 川内優輝(埼玉県庁)2時間09分11秒(3位:全体での順位。以下同)
② 園田隼(黒崎播磨)2時間10分40秒(4位)
③ 前田和浩(九電工)2時間12分19秒(10位)

別府大分毎日マラソン(2017年2月5日)
① 中本健太郎(安川電機)2時間09分32秒(優勝)

東京マラソン(2017年2月26日)
② 井上大仁(MHPS)2時間08分22秒(8位)
② 山本浩之(コニカミノルタ)2時間09分12秒(10位)
③ 設楽悠太(Honda)2時間09分27秒(11位)

びわ湖毎日マラソン(2017年3月5日)
① 佐々木悟(旭化成)2時間10分10秒(4位)
② 松村康平(MHPS)2時間11分04秒(5位)
③ 石川末廣(Honda)2時間11分05秒(6位)

 選考4レースで最速タイムを記録しているのが、高速コースとなった東京で2時間8分22秒をマークした井上大仁(MHPS)だ。最終選考となったびわ湖後の記者会見で、「井上選手は選考レース唯一の2時間8分台。代表は堅いかなと思います」と瀬古リーダーが話しており、代表の座は「当確」と言っていいだろう。

 タイム順でいうと、2番目は福岡を2時間09分11秒で走った川内優輝(埼玉県庁)になる。東京で日本人2位となった山本浩之(コニカミノルタ)と1秒しか変わらないが、レース内容などを考慮すれば、川内のほうが評価は上になる。瀬古リーダーも、「ペースメーカーが予定より早く(レースを)やめてしまったが、自分から前に出て、外国勢と渡り合った。ファンに感動を与えました」と評価が高い。3度目の世界選手権代表入りは確実だ。

出典 http://sportiva.shueisha.co.jp

川内優輝

 順当なら残り1枠。東京で2時間9分12秒の山本浩之(コニカミノルタ)と、別府大分を2時間9分32秒で制した中本健太郎(安川電機)が争う。大会のグレードがやや落ちるとはいえ、別府大分を勝った中本は「勝負強さ」という面でアドバンテージがあり、世界大会でのキャリア(ロンドン五輪6位、モスクワ世界選手権5位)も抜群だ。瀬古リーダーも、「優勝は競技の基本。この場で決定とは言えませんが、有力ではあります」と話しており、中本が優勢と見ていいだろう。

 びわ湖で日本人トップに輝いた佐々木悟(旭化成)は、瀬古リーダーが、「コンディションがよかったので、2時間8分台、7分台が出るんじゃないかと思っていた。少なくとも2時間10分かかるコンディションではない。選手たちに『何で?』と聞いてみたい」とぼやくほどで、代表入りは絶望的だ。

 東京で中間点を1時間1分55秒で通過するなど、積極果敢なレースを見せた設楽悠太(Honda)も、瀬古リーダーが「マラソンのセンスは高い」と評価するものの、代表入りはかなり難しい。日本陸連は「同一レースに出場した選手については、レース内容よりも順位を評価する」という方針のため、よほど強いプッシュがない限り、順位が上の選手を押しのけて、選ばれることはないからだ。

 設楽が東京で日本人2位に入っていれば、状況は変わっていたかもしれないが、今回のロンドン世界選手権代表は、井上、川内、中本の3名でスンナリ決まりそうな雰囲気が漂っている。個人的には、陸連推薦のような枠を設けるなど、「本大会で活躍が期待される選手」という基準をもっと柔軟に活用して、若手のホープを抜擢しても面白いと思っている。

 男女のマラソン日本代表は3月17日に都内で行なわれる日本陸連の理事会で決定する。

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